2009年3月31日火曜日

2時までコース

週はじめの夜はだいたい静かなうちの店です。

昨日もいつものように、5時からぼちぼち仕事をはじめ、そうじやら接客やらをしていると、オーナーが、"Come here! Sit here! I want to talk to you!"と手招き。なにやら、心配事が重なって気落ち気味のようで、"Tonight, you sit here and keep me company."仕事中にもかかわらず、ワインを飲みながらいろんな話をしました。途中、仕事をはさみながらも、宴は続き、閉店時刻を過ぎてからは他店のスタッフやマネージャーまでが加わってさらにヒートアップ。延々2時までです。

さて、帰ろうか、というころには2時をすぎ、当然アシのない私はオーナー自慢の赤ぽるしぇで送ってもらうことに。帰宅して3時。そこから今日のプレゼンの予行演習と微調整を行って、寝たのは6時から7時までの1時間。プレゼンは無事終了し、これを書いています。なんだかよく分からない一晩でした。

よく分かったことは、

1)オーナーはとても忙しく、たまにロンリー
2)ぽるしぇは道に吸い付くように走る
3)いい赤ワインはおいしい
4)プレゼンの準備は余裕を持って

以上です。今日は、講師の体調不良により午後の講義が休講になったので、私も帰ってちょっと寝ることにします。

2009年3月23日月曜日

退去命令

急遽、引越しをすることになりました。

借りている家のオーナーの事情により、3週間以内に出て行けと言われたのが、金曜日の夜。カルメンとカルメン父と私の3人でこの土日に20件以上電話をかけ、家を探し、見て歩き…日曜日、ようやく落ち着く先が決まったのです。




たった3日、正式には2日半のことですが、学校にも仕事にも慣れて落ち着いていたところへの不意打ちで、びっくりで、不安で、バイトもあって、とても長かった。特にカルメンは先月事故に遭い、ムチ打ちからの頭痛・嘔吐にいまだに苦しんでいるところでもあって、体調はすこぶる悪く、タイミングは最悪。私も彼女も、今住んでいるところがとても気に入っていたので、残念なことこの上なしという感じです。

オーナー側の事情は、ヨーロッパで働いていたのがこの経済危機の中で職を失い、オーストラリアに帰国することになった、というもの。ロンドンやダブリンの雇用状況は、オーストラリアよりはるかに厳しく、仕事は探しても探しても見つからなかったそうです。

こんな形で経済危機が自分の生活に影響してくるとは、夢にも思わず、とにかくびっくりです。



幸いなことに、無事に住む家は無事見つかり、水曜日には契約を交わして鍵を受け取る次第でございます。

夜にはご飯を食べながら、「引越しのよてひ」を作成。無駄話もしつつ、どんどん落書きはエスカレートし、最終的にはこんなん(↓)になりました。



イエローブリックロードを通って、新居経由で、最終的にはエメラルドシティまでたどり着くという設定です。この日にケーキを食べに行こう、この日にはLottoが当たる予定、次の日曜にはお金持ちの鉄鋼マンに出会う…などと妄想交じりの楽しい予定も入れながら、どんどん盛り上がり、調子に乗って夜中の2時までパッキングを続けて寝ました。

話を聞いたときは、「この世の終わり」みたいに涙が止まらなかったカルメンさんですが、パッキングが進むにつれて「I am getting excited !」とノリノリになり、事故後はじめて充実した笑顔を見れたのも良かったです。(でも今朝はまた、いつもより酷い頭痛で「うぅぅぅぅおぇぇぇぇぇぇぇ」と苦しんでいるのですが…がんばれカルメンさん!)


私は私で、調子に乗ってのほほん暮らさずに、いつ何が起こっても冷静に対処できなきゃダメ、というお説教を天から受けた感じです。学校の課題ですごく忙しい週に、引越しという大行事が重なったことも、ひとつの試練と捉え、前向きに頑張ります…。

とはいえ、ごったごたで大変なのは変わりなく、10分に1回くらいは、やっぱり「はーめんどくさ、何なのもぅ~!」と思っている私です。



2009年3月19日木曜日

またすこし忙しい毎日

ひと段落したかと思いきや、またまた忙しい1週間になりそうです。

プレゼンテーションをレポートにまとめて提出するのが来週、リサーチのメモレポートの締め切りは明日。(これはあと体裁を整えるのみ。)その他自分が抱えてる仕事の締め切りも来週…パソコンに向かう時間が長くなりそうです。

今週は、プレゼンテーションの準備をしなければならないのにミーティングに来ない、遅刻する、自分のパートが終わったらさっさと荷造りして帰る…といったバラバラのメンバーに、間接的/直接的に「もっとコミュニケーションを取りましょうよ、お互いに」というメッセージをメール、SMSなどで送り続けたのですが、反応は薄く、非常に胃がくぅぅぅっとなりました。なかなかガンッ!と言えないのがダメです。言うべきことは言わないとダメだと分かっているのですが。

ということで、プレゼンは無事に(?)終わりましたが、まだまだ不安です。

小さなことにとらわれず、大きな目標を達成するために必要なことを順々にやっていけば、大丈夫なはず。大局観が大事です。ちょっとこまごましたことを気にして向かうべきところを見失っていた感があるのですが、軌道修正!いいレポにしてみせます。

2009年3月13日金曜日

ひと段落

今週は、課題の締め切りが2つもあり、授業がない日も学校でリサーチ、グループワーク、そのあとバイトへ…という忙しい毎日でした。

今朝は担当の講師と、個人課題のレポートを見ながらのインタビュー。こっちでやっている日本語チューターの生徒数をどうやって伸ばすか、というプロジェクトです。昨晩もうひと練りしてから完成させて、少し変更もあったので不安でしたが、なんとかCo(Competent=合格)をもらえました。嬉しい!

日本語を教えるだけではなくて、日本人観光客向けのサービスもいいんじゃない?などのフィードバックももらえたので、今後はプロジェクトのパート2へのアイデアを煮詰めていきます。パート2からはパート1のリサーチ、ポジショニング考察の結果を踏まえて、具体的なアクションプランを考えます。

久しぶりに、テキストをおっぴろげて、あーでもないこーでもないとパソコンに向かって考えるのは大変で疲れましたが、レポートを書くのは結構好きで、楽しめてます。


***


去年の今日は、確か公立一般入試の日。高校まで生徒の応援に行って、喫茶店でコーヒーを飲みながらCLASSYを読んでました。そんなことを考えるにつけ、仕事がほんとうに恋しくなります。昔教えた生徒は今頃どうしているだろうか、なんて、ふと気になったりして。

受験生のみんなの合格を心から祈ってます!

2009年3月8日日曜日

5ヶ月目なんです

最近ようやく、お客さんとスモールトークを交わす余裕が出てきました。
「あら、アナタ今日もいるのね。お元気?」みたいな会話はしょっちゅう。

特におぢさんたちは面白くて、
「あのね、グラスを3つ持ってきてくれる?あのハゲのいるテーブルだよ」
これには笑いました。

それから、
「ボク、ダイエットペプシね。」
「あ、じゃボク、フルファットペプシで。」
みたいなのも面白い。

まだ小さな子どもが「Could I have chicken rice, please」なんて丁寧にオーダーしてくれるのも、かわいいです。

お客さんとのコミュニケーションのお陰で、だいぶスピーキングが上達したと思います。

少なくとも「えーっと…」と考えこむ時間はかなり短くなったかと。

VISAの期限は来年の3月中旬です。こちらでの生活も、もう5ヶ月目に突入。来年の今頃はもうちっと話せるようになってるかなぁ?来年の今頃はどんな心境でいるのかなぁ…?

現在の心境は…正直に言うと、

「早く日本にかえりたい…」

バイト先の韓国人の女の子も「韓国に帰りたい…オカンのキムチが食べたいィィィ」って言ってます。

やっぱり結局のところ、There is no place like home. なのでしょうか。

2009年3月4日水曜日

結局やさしい

バイト先の先輩にCurtin工科大学で学んでいる学生が2人います。中国出身のロジャー、ベトナム出身のルイス。(注:アジア勢は本名だと誰も名前を覚えられないので、ニックネームで呼び合います。)一緒に働きだしたころは、A)お互いの英語のアクセント、B)国柄の違い、C)私を含めて3人とも頑固な性格、のためにミスコミュニケーション、口論が絶えませんでした。

特にアクセントは、かなりのバリアーで。私の発音もよろしくないので偉そうには言えないのですが、最近分からなかったのは、

「モッ ザ ロー」
「ウイ ハブ タ」

それぞれ、

"Mop the floor."
"We have tests."

どうやら、f やt の発音が抜ける/聞こえないことが原因のよう。発音って何でこんなに難しいのでしょうか。大学でみっちり練習したのですが、まだ伝わらないときがあって、情けないです。そんなこんなで、3人とも発音に自信がないので、電話がプルルルルーとなるときは、変にお互いにやさしく、「どーぞどーぞ」と譲り合う始末。(笑)

二人が憎めないのは、どんな口論のあとでも、結局いつもやさしい(そしていい意味でテキトーである)から。

力仕事になると、「これは男の仕事やから、テーブルでも拭いていなさい」とジェントルメンな対応。レジを間違えても、「まぁ心配するなよ」とフォロー。閉店後にレジのお金が合わないと「…ま、合ってたってことにしとこ」とスルー。

いろんな口論や誤解を経て、今はだいぶ仲良く楽しく仕事をしています。まだまだ分かり合えないときがいっぱいあります。でも、がんばって理解しようと真剣に向き合っている感じが、なんかいいです。結局理解できなくてあきらめるときもありますが、信頼の二文字はくっきりある!(はず)

でも、閉店近くになると、「この伝票もって、はよ帰れって言ってきて」と私に嫌な仕事を託すのは、やめてほしいです。