最近は週末ずっと働いているので授業のない水曜日が唯一のオフです。張り切って買出しに出かけ、久しぶりにお昼ご飯を作りました。というのも、ボスの娘から仕入れたレシピをぜひ試してみたかったのです。
ボスの娘の私立中学で行われている調理実習のテキストは、ベジタリアンや低脂肪、といった健康レシピがいっぱいでとてもおもしろい。彼女の中学にはオーストラリア健康食品会社大手のSanitariumがスクールランチや朝食(!)を提供していて、朝食は無料だそうです。彼女のレシピ集でもSanitarium製品を使用したもの(明記はしてありませんが)が多く、マーケティング活動が教育の現場まで…と思うといかがなものかと思う点もなきにしもあらずですが、そのレシピ集から1つ、ベジタリアンNachosを作ってみました。
Nachosは、メキシコ料理で、トルティーヤチップス+とろけるチーズ+ひき肉と野菜をスパイスで煮込んだもの、という構成。でも、この学校の調理実習では生徒の家庭の信条などに配慮しメニューはすべてベジタリアンなので、ひき肉ではなく、「キャセロール・ミンス」を使います。で、これが、Sanitariumの商品(↓)
これ。原材料はWheat、グルテン、大豆パウダーなど。それを野菜のスープで煮込んであります。見かけは「火を通した後のひき肉」という感じなのですが、香りは水をしみこませたオールブランというあまり食欲をそそられない感じ。見かけもちょっと、グロかったりして、不安は膨らむばかり。
キャセロール・ミンス、タマネギ、にんじん、キドニー豆をトマト缶とチリパウダーで似るだけの簡単レシピで、15分で完成です。コーンチップスを買うのを忘れたので、レタスの上に乗っけて健康的に。見かけはまさに、ひき肉でしょう??
初キャセロール・ミンスでしたが、スパイス風味豊かなので、気になっていた香りはどこへやら。肉に比べると食感はふにゃふにゃとしたおもしろい感じでした。
それにしても、中学で教えるレシピがこんな風に私に影響し、$4でキャセロールミンスを買うに至ってしまったわけですから、Sanitariumは儲かる仕組みをうまく作ってるなぁと思わずにはいられません。学校で作ったり、スクールランチで食べたりして美味しかったら、家に帰ってお母さんに「あれ買って、これ買って」となるわけです。ボスの娘が「Sanitariumの食品は、おいしい。Sanitariumはいい会社」と言っていたのも思い出して、”子どもへのマーケティング”の倫理的な側面について、「う~ん」と考えてしまった午後でした。
でも、Nachosはおいしかった。ごちそうさまです。最後まで読んでくださってありがとうございました。